CHUWI HeroBoxを購入し、Ubuntu 22.04 LTSをインストールするまで
はじめに
私はミラーレス一眼カメラで写真や動画を撮るのが趣味なのですが、ずっとそのデータ管理方法を模索していました。
Lightroomを使って編集しているので、それについてくるクラウドストレージを利用していたのですがなんだかあまりしっくりきませんでした。
Mobile版だけの契約なので、そんなに大容量ではないということもありますが、例えば写真をフォルダでまとめて共有したい時、などのユースケースを満たすことはできません。
また、Amazon Prime会員なのでAmazon Photoは容量無制限で使えるのですが、ファイル管理という観点ではなんだか使いづらく感じていました。
そこで思いついたのが、自宅にファイルサーバーを建てて、NextCloudなどで管理しよう!というものです。
自分で構築するのは楽しいですし、自分で管理方法を細かく模索できるので融通が効きます。
という経緯でミニPCを探すことになりました。
今回はその買ったミニPCに、Ubuntu (Windowsより軽量かつ、サーバ用途としては使い勝手が良いため) をインストールするまでをまとめます。
CHUWI Heroboxを買いました
CHUWI (ツーウェイ) Herobox は中国のメーカーが生産するミニPCです。
低価格帯で購入可能ですが、スペックも申し分なくコスパの良いミニPCとして人気が高いようです。
なぜCHUWI Heroboxにしたか
理由はいくつかあります。
- 2万円以下で買える … Amazonのセールで 19,900円でした
- 低電力駆動のCPU … N5100はTDP 6W! (ちなみにラズパイ4は 3W)
- 2.5インチSATA SSDで容量を拡張できる
- M.2 SSDも換装できる?
というところでしょうか。
サーバーとして稼働させる以上、ランニングコストは非常に大事で、今回のN5100 というCPUは TDP (熱設計電力) が6Wです。
ちなみに、CHUWI Heroboxは定期的にスペックが更新されていて、ちょっと前までは J4125 という TDP 10WのCPUでした。
もしかしたらまた今後搭載するCPUが変わるかもしれません。
また、ファイルサーバーとして使うので少なくとも1TB以上の容量がゆくゆくは欲しく、できればOSが入るメインストレージも1TBあれば嬉しいなと思っていました (当初は)。
その他購入したもの
SSD: Crucial 1000GB
外付けSSDで大容量を確保しても良かったのですが、まずは本体ストレージを1TB確保しておき、のちのちさらに必要になった際に 外付けSSDで +2TB (計 3TB) とできるようにしました。
が、これは単純にはうまくいきませんでした。
詳しい話は置いておきますが、BIOSで新しいSSDがどうやっても認識されず、一旦は元々接続されているWindowsが入った256GBのSSDにUbuntuを上書きすることに。
USBメモリ: Buffalo製 32GB
最低8GBあればOKですが、今時8GBのものも少なく、16GBも32GBもたいして値段が変わらないので32GBです。
Ubuntuの用意
今回は Ubuntu 22.04.2 LTS Desktop版をインストールします。
https://jp.ubuntu.com/download ここからイメージをダウンロードできます。
USBメモリをBoot用にする
上記で落としたイメージをUSBメモリに入れて、Bootableにします。
WindowsではRufus (ルーファス) というソフトが有名ですが、Macではこれはサポートされていないので代わりに balenaEtcher というソフトを使いました。
使いやすいGUIで、とても簡単にBootableなメディアを作れるので、私はよく利用しています (ラズパイなんかもこれを使ってOS入れています)。
Ubuntu 22.04 LTSのインストール
BIOSからUSB Bootしても良いのですが、なぜかBIOSに入れず、毎回Windowsが起動しちゃう事態に陥ったので一旦Windowsをセットアップすることにしました。
Windowsには 「PCの起動をカスタマイズする」項目があり、USBメモリを選択できますので、それでUbuntuをインストールします。
GUIに沿ってインストールするだけなので割愛です。
ぶち当たった問題
Wi-Fi繋がらない
なぜかWi-Fiアダプタを認識しません。
調べたところ、私が購入したCHUWI Heroboxには AX101 というアダプタが積まれているようで、これが親切にもかなり新しいIntel製のWi-Fiアダプタです。
これがまだWindowsにしか対応しておらず、Ubuntuでは認識しない、という事態に。
そこで買ったのは下記 TP-Link TL-WN725N です。
これは特に追加でドライバを入れることなく挿しただけで使えました。
安いのも助かる。
その後は、ちょっとスピードが遅く別のアダプタに変えたのですが、それは別記事で。
ベンチマーク
一応新しいPCやスマホを購入したら、Geekbenchで計測しているので今回もやります。
比較相手はミニPC仲間からM1 Macbook Airまでですが、2万円のPCにしては大健闘な結果だと思います。
最近のCeleronって優秀なんですね。
これでいて低電力なので、サーバ用途としては文句はありません。
おわりに
今、家にある私のCHUWI HeroboxはNextcloudを立ち上げて利用しているのですが、今のところ大きな不満はありません。
ただやはり、BIOSからUSB BootでM.2 SSDにOSが焼けなかったのは残念 (他に方法があるかもしれませんが)。
次の記事はNextcloudの立ち上げについて書こうかなと思います。
以上殴り書き記事でした!